【観葉植物】室内ライト(蛍光灯,LED)だけで育成できる?|室内にオススメの観葉も紹介!

室内のインテリアとして大人気の観葉植物

最近では、ワンポイントとして使えるおしゃれで可愛い多肉植物、塊根植物にも注目が集まっていますね!

そんな観葉植物達。是非とも自宅に置きたいけど・・

「室内ライト(蛍光灯・LED)だけでもちゃんと育つの?」

「室内に置くならどんな観葉が良いんだろう?」

今回は、上記のような疑問に詳しくお答えしていきます!

室内ライトだけでもちゃんと育つ?

観葉植物を室内に置くとなると、まず心配なのは日光不足

植物は光合成をすることでデンプンを作り、茎や葉を成長させていますが室内のライトだけで大丈夫なのでしょうか?

室内では日光不足になりがち

置き場所と植物の種類にもよりますが、室内ライトだけでは日光不足に陥る可能性が高いです

特にサボテン、多肉植物、塊根植物などの日光を多く求める植物は徒長する・色が薄くなるなど見た目が悪くなり、徐々に弱っていき最後は枯れてしまいます

室内ライトで日光不足に陥る理由

日光ではないですが、室内にも明かりはあります。でもなぜ植物が日光不足に陥ってしまうのでしょうか?

ここから先は少し科学のお話になります!できるだけ簡単に解説するので、どうぞお付き合いください笑

室内でも育ちやすい観葉だけ知りたいんだけど!という方は下の方までスクロールしてください

人間が求める光と植物が求める光は違う

この表は植物の光合成がどんな光に反応して行われているかを簡単に表したものです

相対強度が高い=植物の感度が高いと考えてください

光には色々な波長があり、その波長によって色が変わります。そして、植物は主に660nmの波長を持つ光の感度が高いです。660nmの光とはズバリ赤色の光です

赤色の光は植物の感度が高いだけでなく、光合成を促進させる効果があります。また感度は低いですが青色の光には植物の茎や葉を大きく成長させる効果があります!

実はボク達は赤色が一番明るく見えるんだよネー
人間は黄緑色が一番明るく見えるらしいネ!

つまり・・・植物は主に赤色と青色の光が好きなんです!

植物の育成ライトが赤と青っぽい色をしているのは、その色が植物にとって最も効果的な色だからなんですね!

ちなみに、太陽光は400nm〜700nm、全色の波長を強く含んでいます。空が青色なのは全色のうち青色が反射しやすいから・・とか言いますよね!

植物の好きな光が赤色・青色と分かったところで、各種ライトの明かりについてみて行きましょう

蛍光灯の場合

蛍光灯にも色々ありますが、最近は3波長タイプ(3色を混ぜて白色の光を出すもの)が主流です

その3色とは、青色黄緑色オレンジ色

蛍光灯の場合植物が好きな赤色は出ていませんが、赤色に近いオレンジ色が出ており、青色も出ています。育成に最適な光とはいえませんが、比較的光合成がしやすいライトです

レタスなどを生産している屋内型の植物工場では蛍光灯を使っているところも多いので光の色としては問題ないと言えるでしょう

しかし、蛍光灯はLEDに比べて効率が悪く光量が弱いため、蛍光灯の近くに植物を置くなど工夫しないと日光不足になる可能性が高いです

LEDの場合

最近は蛍光灯よりも電気代の安いLEDのライトを付ける方が増えています。リビングはLEDのシーリングライトという方も多いのではないでしょうか

LEDの明かりは、青色黄色の光を混ぜて白い光に見えるようにしたものが主流となっています。このタイプのLEDは非常に電気効率が良いので、明るくて省エネです

しかし、このような一般的なLEDの場合、青色の光は十分ですが、赤色が出ていないため光合成の促進作用が弱いです。そのため、植物の育成に適したライトとは言えません

LEDは明るいって言うけど、ボク達
植物からしたら暗いんだよね・・

最新の演色性の高いライトでは、赤色の光を出しているものもありますが、自宅に導入している方は少ないかと思います

ちなみに、ハロゲンライトは赤色の光が強いので、蛍光灯やLEDと比較して植物の育成には適していると言えますが、電気代が高いのと電球の発熱が問題です

室内ライトのまとめ

蛍光灯・LEDどちらの場合でも、赤色の光を求める植物からしてみれば「暗い」環境です

植物を育てるなら何ルクスの明るさがあれば良い!なんて言いますが、実際は光色によって植物への影響が大きく変わるため、あまりアテにしない方がいいです

仮に室内ライトが植物の育成に適したものであっても外出中には消灯しますし、日光不足は避けられません

そのため、室内に観葉植物を置く場合はいくつかのポイントを抑えるようにしましょう

室内に観葉植物を置く場合のポイント

・暗い環境に強い(耐陰性)植物を選ぶ

・植物は窓際など日光の当たる場所に置く

・暗い場所に置く場合は、育成ライト等で日光不足を補う

まずは、暗い環境に強い観葉植物を紹介します・・!

室内向き!暗い環境に強い観葉5選

耐陰性があり、見た目も可愛いオススメの観葉植物をご紹介します!

ポトス

非常にポピュラーなポトス。耐陰性が強く室内でも順調に成長してくれる数少ない観葉です

小型で置きやすく、ワンポイントの観葉として最適!

生命力が強いので、多少適当に扱っても元気に育ってくれます。伸びたツルは切って土に挿しておくだけで増殖が可能です

モンステラ

観葉植物を扱っているお店なら大体置いてあるモンステラ 。お値段も安くて入手も簡単!特徴的な葉がオシャレな観葉です

モンステラ は直射日光を嫌う耐陰性の強い植物で、サイズも色々あるのでインテリアとして最適!

室内灯だけでも大丈夫な場合もありますが、葉の色が薄くなっているようでしたら一旦窓際などに置いて、窓越しに日光浴させてあげると良いです

アグラオネマ

他の観葉植物に比べて少し入手困難ですが、耐陰性が非常に強く室内の明かりだけでも育ちやすいアグラオネマ

スタイリッシュな見た目をしており、映画「レオン」にも登場した知る人ぞ知る観葉です

アグラオネマには複数種類があり、レア品種には高額な値が付けられていますが普及種であれば2千円程度から購入できます

ゴムの木

白い樹液がゴムの原材料になるその名の通りの「ゴムの木」

葉が綺麗で樹形もよく、屋内向けの観葉として大人気の品種です。常緑ですが品種によっては秋になると紅葉するものもあり、季節の変化を楽しめます

ある程度の耐陰性はありますが、日光が好きな品種なので室内ライトだけでは厳しいです。窓際など日光が当たる場所か、スポットライトなどで光を補ってあげると良いでしょう

フィカス・ウンベラータ

参照:amazon.co.jp

商業施設などでよく見かけるウンベラータも、耐陰性が強くオススメの観葉です

存在感があり、1点置くだけで室内の雰囲気を変えてくれるウンベラータ。ハート型の綺麗な葉っぱがとっても可愛いです

こちらも耐陰性はありますが、日光が好きな品種なので室内ライトだけでは厳しいです。窓際など日光が当たる場所か、スポットライトなどで光を補ってあげると良いでしょう

この他、シダ系の観葉やシュロチク、テーブルヤシなども耐陰性が強いのでオススメです!

オススメの育成ライト

参照:楽天市場

窓際に置くなど日光に当たる環境であれば心配ないですが、外出が多くてカーテンをいつも閉めている、玄関など暗くなりがちな場所に置きたい!と言う場合は、光を補うスポットライトを導入するのがおすすめ

特に、塊根植物・多肉植物など日光が大好きな植物を室内だけで育てる場合は育成ライトの使用を強くオススメします

下記のようなスタンドや、ライティングレールに植物用の育成用LEDを取り付けます

↑植物工場向けのLEDと同じ赤色LED(波長660nm)を出すLEDライトです。赤色を含んだ光ですが調色によって白色に見えるので、スポットライトとして使いやすいです

↑上記のライトより大型で光が強いものです。広範囲を照らしたい場合はこちらの方がいいですが、サイズが大きいのでカバー(シェード)付きのライトに取り付ける際は収まるかどうか確認が必要です

いずれも購入の際は口径か同じかどうか、取り付けが可能かどうか確認のうえご購入ください

まとめ

室内のライトが蛍光灯でも、LEDでも植物にとっては暗い環境です

そのためご紹介したポイントを踏まえ、場合によってはスポットライト等で光を補うことも検討してみてください!

室内に観葉植物を置く場合のポイント

・暗い環境に強い(耐陰性)植物を選ぶ

・植物は窓際など日光の当たる場所に置く

・暗い場所に置く場合は、育成ライト等で日光不足を補う

以上、【観葉植物】室内ライトだけで育成できる?でした

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