6月〜7月になると白くて美しい花を咲かせてくれるクチナシ(梔子)
クチナシの花からはジャスミンのようなとてもいい香りがすることから、3大香木(春の「沈丁花」、夏の「クチナシ(梔子)」、秋の「金木犀」)の一つとされています
今回はそんな、花も香も素晴らしいクチナシについて解説していきたいと思います!
クチナシってどんな植物?
和名 | クチナシ(梔子) |
別名 | ガーデニア、クチワナシ |
学名 | Gardenia jasminoides |
自然分布 | 静岡県以西の四国、九州、南西諸島の森林 |
分類 | アカネ科クチナシ属 |
樹高は2m〜3mと比較的小型の常緑低木で、庭木として人気。開花時期の6月ごろになると園芸店に並びますので、入手は比較的容易です
花が咲いてないクチナシは結構地味な見た目をしていますが、開花時期は沢山の花がついてとても綺麗!
ジャスミンのような爽やかな香りは香水として使われるほどで、遠くからでもいい香を感じられます
クチナシの花言葉
「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」
クチナシは幸せ、喜びを運んでくれる花!ギフトにもぴったりなんです!
名前の由来
花名の由来は諸説ありますが、果実が熟しても割れないことから「口無し」がその語源であるといわれます
由来には関係ないですが、死人に口無し・・なんて言われることもあり、名前にいいイメージが無いせいか、最近ではガーデニアという名で売られていることが多いようです
確かに、クチナシよりもガーデニアの方がオシャレ・・!笑
クチナシの実
名前の由来にもなっているクチナシの実ですが、その実はとっても特徴的な見た目をしています
まるで海洋生物のクラゲのよう・・!
熟したクチナシの実は染料や着色料として昔から利用されており、天然の着色料として今でも重宝されています
使用例として有名なのは、栗きんとん、たくあんなど。ラーメンの麺に使われたりもしているそうですよ!
クチナシはとっても綺麗な黄色を出してくれるので、日本食には欠かせないものです。スーパーなどでも着色料のコーナーに置いていることがありますよ
八重咲きは実がならない?
園芸種として販売されているクチナシには八重咲きのものが多いのですが、八重咲きは受粉が難しいことなどから、実がならないと言われています
実を付けるのは一重咲きのクチナシなので、クチナシを実らせたい!と言う場合は、品種に注意しましょう
クチナシの育て方
クチナシは日本に元々自生している植物なので、あまり気にかけなくても元気に育ってくれます
耐陰性、耐湿性に優れているので、日陰でもOK!ただし、花付きを良くしたい場合はできるだけ日光が当たる場所に植えてください
用土について
クチナシは保湿性の高い土が向いています。一般的な観葉植物の土だと通気性が良すぎるので、黒土に腐葉土を混ぜたものなど、湿気を含みやすい土が良いです
水やり
耐湿性が良い反面、乾燥には弱いので夏場は表土が乾いたらたっぷりと水をあげてください
特にプランターの場合、水枯れを起こさないように注意が必要です。冬場は夏場ほど気を使う必要はありませんが、土が乾いているのを確認したら水を与えてください
肥料について
ガーニアは半年に1回肥料を与えます。1〜2月に1回と花が終わった後7〜8月に1回
肥料は油粕が良いです。効き目が長くて扱いやすい粒状の油粕がおすすめです
植え替え
プランターの場合は2〜3年に一度植え替えを行います
4月〜9月の暖かい時期に一回り大きな鉢に植え替えてあげてください
害虫について
クチナシは害虫が発生しやすい木です。夏の間は特にオオスカシバ(サイズ大きめの芋虫)が付きやすいので、葉が食べられているのを見つけたら早めに駆除しましょう
べニカファインスプレーで駆除ができます。虫のサイズが大きくなると駆除が大変になるので、できるだけ早めに駆除してください