田舎への移住はなぜ失敗しやすいのか?|根本的な原因とは・・?

じわじわと人気を集めている田舎移住

以前は定年を迎えたサラリーマンが老後の楽しみとして田舎に移住することが多かったのに対して、最近は都会で生まれ育った若者が緑豊かな田舎へとIターンを希望する事例が急増しているようです

仕事のフリーランス化、2020年になってからはコロナウイルスの影響もあり、感染リスクが少ない田舎への移住はさらに注目を集めています

ところが、田舎暮らしを夢見て移住する若者が増えたことで、同時に田舎移住で失敗した。という話もよく耳ににするようになりました

「田舎への移住はなぜ失敗するのか?」

今回はこの「田舎移住はなぜ失敗するのか?」について、その根本的な原因と解決策を田舎大好きかつ田舎で暮らしてきた私の経験と知識から解説していきたいと思います

田舎への移住が失敗する根本的な原因は「理想と現実の大きなギャップ」

「理想と現実のギャップ?そんなの多少はあるに決まってるでしょ!」と思われるかもしれませんが、このギャップが大きすぎるからこそ「田舎移住やってみたけど失敗だった」と大勢の人が思うワケです

まず、ざっくりですが田舎暮らしの理想はこんな感じではないでしょうか?

田舎暮らしに抱く理想

・自然が多くて景色が良い

・静か

・スローライフを送れる

・人が少なく、人間関係が楽

・ローコストに生きられる

しかし現実は・・・・

理想に対して、待ち受ける現実

・自然が多くて景色が良い

→間違いでは無いが良いと感じるのは最初だけで、すぐ当たり前になる

・静か

→虫やカエルがとんでもなく煩い

・スローライフを送れる

→地域のお祭りなどイベントが多く、また家のメンテナンスなど昼にやらないといけない事が増えるので基本忙しい

・人が少なく、人間関係が楽

→都会よりも濃密で複雑な人間関係が大変

・ローコストに生きられる

→価格競争が無いもしくは少ないので食べ物以外は基本的に田舎の方が高い。どこに行くにもガソリンを使う。強制参加の組合があり組合費が掛かる。自然が多い過疎地域ほど住民税や健康保険料などが高く、ある程度まとまった収入がある人には高い負担がかかる

このような感じに、田舎ぐらしに抱いている理想と現実はかけ離れたものです

そもそも田舎暮らしはデメリットの方が圧倒的に多い

田舎は土地が安いし、景色もいい。自給自足でおしゃれに節約生活もできる!そんな田舎古民家暮らしをしている人をテレビで見るとストレスから解放された憧れの生活のように思えてきます

しかし、実際のところは田舎暮らしはデメリットだらけ・・むしろメリットを見つける方が難しいのです

田舎暮らしのデメリット

・受けられるサービスが少ない

・病院を選べない

・都会暮らしよりもお金が必要

・インターネットが遅い

・逃げ場のない人間関係

・虫が多い

・孤独を強く感じる

などなど・・挙げればキリがないほどデメリットがありますが、一方のメリットは景色が綺麗、土地が安いなど限られたものです

そもそも、メリットが多くて住みやすいなら地元を捨てて上京する若者がこんなに多いワケないですよね。。田舎にお年寄りが多いのはそこが住みやすいのではなく、取り残され今更引っ越ししようにもできないから・・という場合も多いのです

田舎暮らしは理想の暮らしというより、デメリットだらけの生活ということを十分理解しておく必要があります

田舎暮らしに求められるスキルが多い

田舎暮らしに求められるスキルを持ち得ない場合も失敗したと思うようになる大きな要因の一つです

田舎暮らしに求められるスキル

・車の整備(チェーンの着脱など含む)

・工具、電動工具の扱い

・網戸の張り替えなど簡単な家の補修(補修用品の知識)

・庭のメンテナンスに必要な知識

都会では多少のお金を払えばすぐに他の人がやってくれる作業でも、田舎は受けられるサービスが少なく、全て他人にやってもらおうと思うのは無理があり、仮に依頼できたとしても多大な費用と時間がかかってしまいます

「いやいや、そんなの調べれば大体できるじゃん。別に知っておく必要もないし、困った時に調べて対応すればいい」

こう思う方も多いかもしれません。もちろん、調べれば大体のことはわかります。しかし知識はあっても実際にやるとなると非常に難しいのです

私がホームセンターで働いていた頃の経験ですが、

店で開催していた工作教室に参加していた多数の方を見てきましたが、子供だけでなく、お子さんに教えようと意気込んでいる親御さん達でさえ、その殆どの方がまともに電動工具(インパクトドライバーやドリルドライバー)を使えておらず、苦戦していました

みなさん、頭ではわかってるんですよ。使い方も至極シンプル。ところが、実際にやるとなるとネジ1本をまっすぐ綺麗に打つだけでも意外に難易度が高く、わずか数十分の工作作業でさえ投げ出してしまう方が大勢いるんです

仮に出来なくても、出来ないなら練習してできるようになろう!と出来ない自分でも悲観せずむしろその状況を楽しめる方なら問題ありません。このように前向きに楽しみながら努力できる方は田舎暮らしに向いています。しかし、そんな方はごく少数です

出来ないことにストレスを感じ、自分でやるのが億劫だと思う方にとっては田舎暮らしはかなり厳しいと言えるでしょう

田舎暮らしが成功する人とは?

田舎ぐらしが失敗する根本的な原因をご紹介してきましたが、逆にどんな人が田舎暮らしは成功するのか、どんなマインドを持っていれば良いかについて紹介します

田舎でしか実現できない夢、目的を持っている

はじめに紹介したような田舎暮らしの理想に惑わされて、「田舎暮らし良さそう」、「メリット多そう」など漠然と田舎暮らしに憧れる方は失敗しやすい一方、田舎でしか達成できない夢や目的がある方は成功しやすいです

具体的な夢、目的の具体例

・農業などの生産業をやりたい

・田舎暮らしについて発信したい

・自給自足生活がしたい

・ニワトリを飼いたい

・広い庭に池を作ってたくさんの鯉を泳がせたい

いくつか紹介しましたが、これらは田舎では実現できるが、都会ではほぼ実現不可能な夢や目的です

畑で家庭菜園がしたいなど、レンタル畑を借りることで都会でもできてしまう夢や目的ではなく、「田舎でなければ達成することができない夢、目的」を持つ!

こうした目的意識を持ち、実現にむけて努力する。そして実現できれば大きな成功体験や満足感を得ることができる

田舎でのデメリットが大きくても成功したと思えますし、田舎暮らしを続けるモチベーションにもつながります。田舎暮らしをするなら、こうした夢や目的が必須になるとも言えるでしょう

田舎暮らしを成功させる為に

夢、目的を具体的なものにする

上記で紹介したような夢、目的がある方はそれをできる限り突き詰めて具体的に考える必要があります

農業したい!

→何を育てたいのか?

→どこで育てるのが適しているのか?

→そこに農地があるのか?

→そこで生産して売れるのか?

このように突き詰めて考えていくことで、何を知るべきか、何を準備するべきか、自分には何が足りないかがわかってくるようになります

最近では多くの就農支援などが用意されており、あまり下調べしない状態で飛び込んでも色々と場所や環境を用意してくれるかもしれません

しかし、他人に任せきりになるのではなく、「自分自身がどこまで主体的に動いたか」、「自分で決めたかどうか」が田舎ぐらしを成功させるためのカギとなります

事前調査は徹底的に

田舎暮らしに潜む問題が現実になった時、そのリスクを事前に知っていた場合と知らなかった場合では精神的なダメージは天と地ほどの差があります

田舎暮らしを成功させる為に大切なのは、理想と現実のギャップをできる限り少なくして、こんなはずじゃなかった・・と後から思わないようにすることです

ですから、事前調査、徹底的な下調べは絶対に欠かせません

事前調査すべきことの代表例

・人間模様

・気候

・健康保険料や介護保険料

・公共施設の整備状況

・地域性(イベントや組合)

などなど・・この他にも沢山あり、挙げればキリがありません

調査項目や調査方法について詳しく知りたい方は、移住を極めた「イジュラー」こと清泉亮さんが著者の”誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書”がとても参考になるので、是非読んでみてください!

こんなに田舎暮らしはデメリット多いのか・・・と絶望してしまう内容ですが、事前調査の方法、対策など具体的に細かく書いてあり、とても参考になります

まとめ

田舎への移住はなぜ失敗しやすいのか?その根本的な原因には、

・理想と現実に大きなギャップがあること

・そもそも田舎暮らしはデメリットの方が多いこと

・田舎暮らしに求められるスキルが多いこと

の大きく分けて3つがあるといったお話をさせていただきました

田舎暮らしを成功させる為には田舎でしか達成できない夢、目的を持ち、さらにその目標を可能な限り具体的にイメージする。そして、徹底した事前調査をする。これらの点を意識して、移住を検討してみてください

以上、「田舎への移住はなぜ失敗しやすいのか?その根本的な原因とは?」でした

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