自宅で栽培した野菜をそのまま食卓で味わうことのできる家庭菜園。最近ではプランターを利用したベランダ菜園なども大人気
自宅で野菜を育てたい!と思って苗を植えたのに
「植えた苗が大きくならない・・」
「植えた苗がすぐに枯れてしまう・・」
ちゃんと用土も準備したし、道具は揃えてるのに、なんで・・?
本日はそんなお悩みについて、解説していきます!
この記事の目次
植えたばかりの苗が枯れてしまう原因
植え付けるまでは元気だった苗が、植え付け後成長していない・・など、植えたばかりの野菜苗が育たないor枯れてしまう場合は以下の3つの原因が考えられます
1. 液肥などの即効性の高い肥料を与えすぎている
2. 水の与えすぎ
3. 土壌が出来上がる前に植えている
思い当たるものが無いか確認してみましょう
1. 即効性の高い肥料を与えすぎている
野菜苗の植え付け直後に即効性の高い肥料を与えすぎると、植物が大きくならずにそのまま枯れてしまう可能性があります
・効き目の早い化成肥料
・液体肥料
多くの方がやってしまいがちな間違いなのですが、植えた植物を早く大きくしたい!と思って、効き目の早い肥料を植え付け直後に与えるのはNGなんです
なぜ、効き目の早い肥料を植え付け直後に与えすぎると枯れてしまうのか?というと植物が「肥料やけ」を起こしてしまうからです
具体的に説明すると・・・
土壌内の水分に含まれる肥料の濃度が高くなりすぎた場合、浸透圧によって植物の根から水分が奪われてしまいます。本来、水分や栄養を取り込むはずの根から水分が抜けていってしまうため、植物は成長できなくなり最悪の場合枯れてしまいます
この点については、豆苗での実験が参考になるので、こちらも見てみてください!
対策としては、元肥には緩効性肥料を使う、ある程度大きくなるまで液体肥料、化成肥料は与えないことを意識しましょう!
※緩効性肥料とは・・マグァンプなどのゆっくり長期間効く肥料です
肥料が不足するのは基本的に実ができ始めてからなので、即効性の高い肥料はその後に与えるようにしましょう
既に即効性の高い肥料を与えすぎていると判断される場合は、一度大量の水を与えて肥料分を流してしまうか、可能であれば土の入れ替えを行いましょう
2. 水の与えすぎ
水の与えすぎも野菜苗を枯らしてしまう原因の一つです
植えたばかりの野菜苗は水を吸い上げる力が弱いので、夏など暑い時にしおれてしまうことがあります
ですが、枯れそうだから・・!と頻繁に水を与えていると根が呼吸できなくなり、根腐れする可能性が高くなってしまいます
土に十分な水分があっても、暑さに耐えられずに野菜苗がしおれることはよくあります。夕方〜夜にかけてシャキッと復活していれば特に問題なし!
水を与えるときは土の表面が乾いているかを確かめて、乾いている場合はたっぷりと与えましょう・・!
また、昼間など暑い時間に水をあげると蒸れてしまうことがあるので、水やりは朝か夕方にあげるようにしてください
3. 土壌が出来上がる前に植えている
培養土を購入し、プランターなどで栽培する場合は心配入りませんが、土壌ができ上がる前に野菜苗を植えてしまうと、植物が枯れる原因になります
具体的には、「消石灰を入れた後すぐに植え付けている」もしくは「油かすなどの有機肥料を混ぜ込んだ後すぐに植え付けている」場合などです
酸性に傾いた土壌を中和させてくれる石灰ですが、その中でも強アルカリ性の石灰(消石灰など)が十分溶け切れていない状態で植え付けを行うと、根を痛める可能性が高いです
また、油かすなど微生物による分解が必要な有機肥料の場合も同様で、撒いてすぐに植えてしまうと微生物の働きによって土壌の温度が上がりすぎ、根を痛めてしまう原因になってしまいます
対策として、消石灰や油かすなどは土に混ぜてから2週間以上置くようにするか、撒いてすぐに植え付けできる苦土石灰や発酵済みの有機肥料を元肥として与えるようにしましょう
↑苦土石灰、発酵済みの油かすなら植え付けの直前でもOKです!(余裕があるなら数日おいた方が良いです)
まとめ
植えたばかりの苗が育たないor枯れる原因は以下の3点!
1. 即効性の高い肥料を与えすぎている
2. 水の与えすぎ
3. 土壌が出来上がる前に植えている
3つとも家庭菜園を成功させたい!という時に発生しやすい原因なので、もし思い当たるものがあれば改善してみることをオススメします
家庭菜園が成功して、たくさんの野菜が収穫できると良いですね!最後までご覧いただき有難うございました
以上、植えたばかりの野菜がすぐ枯れる・・|失敗はする原因はコレかも!でした