【観葉植物の土】100均の土は使える?各社の土を比較してみた!

日常生活において、欠かすことのできない100円ショップ

そんな100円ショップでは最近、園芸用品がとても充実してきており、様々な植物の専用土も売っています

観葉植物を植え替えたい!と思ってもホームセンターなどで購入すると300円~500円程度するのが普通なので、100円で買えるなんてとっても有難い!

でも、100円で買える土って使っても大丈夫・・?と思う方も少ないはず

そこで、今回は100円ショップ各社(ダイソー、セリア、キャンドゥ)の観葉植物専用土の紹介と、気になる品質について調べてみました!

100均商品は地域によって若干の製品の違いがあるかもしれません。園芸用土は小型の店舗では置いていないところもありますのでご注意ください・・!

100均の観葉植物ランキング!

早速、元ホームセンター社員私から見てイイ!と思った順にランキングにしました

No .1 キャンドゥの土

3社の商品の中で最も容量が少ない1.2Lですが、その分品質が良い!もと肥入りでそのまま植え付けできるのも良い点です!

No.2 ダイソーの土

100円で2.5Lとお買い得感ある商品。ただ、キャンドゥの土と比較すると土としての性能は劣ります。

No.3 ダイソーのかるーい土

3Lと容量は多いですが、小型の観葉植物向けです。有機質ほぼ100%でできているため、土としての寿命は短いでしょう

No- セリアの土(専用土なし)

以前は観葉専用土の品揃えがありましたが、R4年6月現在セリアは観葉植物の専用土を品揃えしていない様です。花や野菜の専用土はありますが、観葉植物のものはありません

用途を指定しない培養土がありますのでこちらが使えそうですが、ダイソーの専用土の方が量が多かったりと他社の専用土の方が良さそうです

なお、上記の100均の土はすべて、ココヤシを使った有機質の土がベース。屋外で使う分にはあまり問題ないですが、有機質が多い土は虫が湧いてくる可能性が高いので室内での使用には注意が必要です

土は湿った状態でパッケージされていますので、開ける前から袋の中で虫が湧いていたり、使っているとキノコが生えてくることがあります

虫の発生は嫌だな・・と思う方には100均の土は使わない方が無難かもしれません。虫の話についても、下記で解説していきます!

3社の「観葉植物の土」を紹介!

キャンドゥの土

まずは一番良い!と思ったキャンドゥの専用土です

ダイソー、セリアの土と比べると パッケージのデザインも落ち着いた感じ。 容量が1.2Lと最も少ないですが元肥入りです!ココピートをベースにくん炭、パーライト、細粒の鹿沼土などを加えてあり、排水性や通気性の良い土になっています

キャンドゥの土、結構いい感じ!!

しばらく触ってみたり、水を掛けて水はけを確認したりしていましたが、かなり質の高い土だと思います!他社の製品と比べて容量が半分程度ですが、その分明らかに品質が良くなっています

なお、キャンドゥには200円商品として、プレミアム観葉植物の土が売られています!こちらは100円のものよりもさらに高品質なものとなっていますよ!

ダイソーの観葉植物用土

ダイソーは2種類の観葉植物用土を販売しています!

1.観葉植物の土(2.5L)

ダイソーの「観葉植物の土」は観葉植物全般に使える土です

ヤシの実の皮を繊維・粉末を堆積・発酵させた有機物「ココピート」をベースにパーライト、くんたん、赤土、くん炭、たい肥を混ぜているようです

元肥入りなので、そのまま使えるのはGOOD!

以前のダイソー培養土と比較すると、くん炭、炭の割合が増えていたり、元肥を追加したりと改善されていますね!

2.かるーい観葉植物の土(3L)

ダイソーの「かるーい観葉植物の土」は、ココヤシ繊維をベースとした有機物ほぼ100%の土です。土質はとても柔らかくふわふわしており、重量がとても軽い!元肥入りです

裏面に記載がありますが、小型の観葉植物向けです

土の重量が軽いのでパキラなど縦に伸びるサイズ大きめの観葉植物に使ってしまうと、土が軽すぎて植物が抜けやすくなるので、大きい観葉植物には使えません

また、この有機ほぼ100%のかるーい土は、水やりのたびに固まってきたり、微生物に分解され量が減るため、土としての寿命は短いです

かるーい観葉植物の土と似たような商品で、カゴメのかるーいトマトの土というのがあり、そちらは使用後燃えるごみとして捨てられるというものでしたが、こちらはパッケージに記載が無いので燃えるごみに捨てるのはダメみたいですね。燃えるゴミに捨てられたらなかなかポイント高かったんですが、残念。。

セリアの培養土

セリアの観葉植物専用土は ダイソーの観葉の土とよく似ています

ヤシの実の皮を繊維・粉末を堆積・発酵させた有機物「ココピート」をベースにパーライト、炭、軽石などを加えている土のようです。

ダイソーの専用土に近いですが、0.5L少ないのでダイソーの土の方がお得感がありますね

100均の土をメーカー品と比較してみる

キャンドゥの土が割と良いと言いましたが、やはりメーカー品と比べるやや質は劣ります

良い土っていうのはこんな感じですよっていうイメージを理解してもらうために、花ごころの観葉植物用の土を用意してみました

割と評判の良い土で、ホームセンターであれば大体のお店で置いています

料金は2Lで300円程度と、100均の土と比較すると3倍ほどしますが、見た目から全然違います

土がかなり乾燥している状態でパッケージされており、開封時から虫が湧いているという事はなく、安心です

元肥や葉の色が良くなるマグネシウムが含まれているだけでなく、パーライトと細粒鹿沼土、軽石(白や黄色っぽい粒)の土全体に占める割合が多い!100均土だとパーライトや軽石が土全体の5%もないくらいですが、花ごころの観葉植物の土は、全体の3割~4割くらいがパーライトと鹿沼土、軽石です

パーライトには水はけを良くして土の通気性をアップさせる効果、鹿沼土は適度な保水性があり、土の通気性をアップする効果があります

さらに、パーライトや鹿沼土、軽石などの無機質な土の割合が多いことで、虫の発生を抑えることができます

室内でも安心して使えると表記しているだけあって、かなり工夫されています。値段は高いですが、室内で使うとしたら多少高くてもこちらを選んだ方が無難かも

花ごころの土以外にも、室内向きの土があります

↑無機系中心で室内向けに作られている土です。虫が絶対に嫌という方にはオススメ

100均の土を改良する!

ここからは余談ですが、100均の土でも改良すればある程度良い土に仕上がります!

ダイソーにはこんな素晴らしいものが売っています。

パーライトとゼオライト!

流石は業界トップのダイソー、品揃えがホントに素晴らしい

ゼオライトは 保水性があり空気が乾燥すると、湿気を吐き出し(放湿)、一定の湿度を保つ働きがあり、さらに土壌内の水分を浄化してくれる優れものです。この特性から根腐れ防止剤と呼ばれることもあります

このゼオライトに排水性を強化するパーライトを加えることでかなり質の高い土になります

キャンドゥの土に混ぜてみました

水捌けが良くなり、根腐れの対策もできました。無機質分が増えた事で多少防虫にも効果が出るかも。メーカー品の土には劣りますが、悪くない土になりました!

しかし・・・かかった費用300円。

これならメーカー品買った方が・・と混ぜながら思いました。まぁ・・そういうことです・・笑

良い土にしようとするとお金がかかるんです。園芸店やホームセンターで売っている土が特別高いという訳ではないんです・・!

まとめ

園芸用土についてあまり詳しくない方からしてみれば、100均の土とそれ以外の土の違いないんてなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、100均の土はあくまで100円で売れる原価の中で作られており、300円や1,000円の土と比べると大きな差があります

キャンドゥの土などは良い土に仕上がっていましたし、100均の土は全く使えない!という事はありませんが、追肥が必要だったり虫の心配があるため、室内での使用にはおすすめできません

良い土を作ろうとすると、 日本各所の鹿沼土や赤玉土、土壌改良材、肥料などを加える必要があるので結構お金かかるんですよね・・

うーん、花ごころレベルの品質の土を1L100円で売ってくれないかなぁ・・やっぱり量より質が大事・・!!

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