種を蒔いた訳でもないのに、気づいたらそこら中に生えている雑草
雑草はその駆除の大変さから放置しがちになりますが、雑草を放置すると景観が悪くなるだけなく、虫を大量発生させたり、ご近所とのトラブルの原因となる可能性があります
そんな迷惑な雑草に空き地やお庭などを持つ方々の多くは、日々悩まされていることかと思います
そこで今回は、以前ホームセンターの社員として働いていた私が経験をもとに7つの除草・防草方法をご紹介いたします!
この記事の目次
7つの除草・防草方法、その選び方
これから紹介する除草・防草方法は、それぞれかかるコストや労力が変わってきます
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、除草・防草する面積や場所により、どの方法が良いか検討してみてください!
手作業で抜く
除草する範囲が狭く、背丈の低い雑草だけであれば、シンプルに手作業で抜いていくのが最もお手軽です
メリット
・用意する道具が少なくて良い。コストがかからない
・根まで取り除ける
・環境に優しい
デメリット
・中腰での作業が大変。身体的負担が大きい
・定期的に行う必要がある
手作業での除草は、草刈機での作業と違い(引き抜けば)根まで処理できるので、同じところから再度生えてくるという悪循環はある程度改善できます
しかし、手作業での草むしりはかなりハードです。特に腰への負担が大きいので、除草する面積が広い場合はオススメできません
軍手だけでも作業できますが、少しでも効率よく作業するため、いくつかの道具は揃えておいたほうが良いでしょう
↑草の根元に引っ掛けるだけで、簡単に根から引き抜くことができる道具。草むしりの必須アイテムといっても過言ではありません・・!
草むしりは中腰での作業ではなく、膝をついて作業するとかなり楽にできます。膝当てはオススメのアイテムです。(ホームセンターでも地味に売れてました。笑)
除草剤を使う
使用する場所には注意が必要ですが、除草剤を使用すれば楽に除草することができます。
メリット
・体力を使うことなく、楽に除草できる
・除草剤によっては長期間雑草の発生を抑制してくれる
デメリット
・人体やペットへの健康被害が心配
・使用できる場所が限られる(畑や花壇では使用できない)
・土壌が汚染される
とても便利な除草剤ですが、逆に言えば強靭な草を枯らすことができる強い薬剤です。畑や花壇の近くでは使用せず、駐車場など雑草が絶対に生えて欲しくない場所に限定して使いましょう
↑液体タイプでも良いですが、長期間生やしたくない場合は粒状がオススメです
最近ではお酢などの食品成分を使用した除草剤も販売されており、安心して使える商品が増えてきています。効果はグリホサートに劣りますが、大抵の雑草は枯れるようです
草刈機を使う
除草しなければならない面積が広い場合や、雑草の背丈が高く、手作業では大変な場合は、草刈機を使うと効率が良いです
メリット
・広範囲の草刈が短時間で終わる
・背丈の高い草、硬い草など手作業では大変な雑草を処理できる
・チップソー(金属の回転刃)であれば、細い木も切断できる
デメリット
・根は除去できないため、定期的に草刈する必要がある
・扱いが難しく、慣れるまで大変
・機械のメンテナンスが必要(ガソリンを使用するタイプは特に)
・ある程度費用が掛かる(購入費・燃料費・替刃代)
頼れる草刈機ですが、回転刃タイプのものは慣れるまでが大変です。飛び石の心配もあるため、使用する場合は注意が必要です
家庭で使う分には、飛び石の心配が少なく、軽量で扱いやすいナイロンコード、エンジンではなく電動タイプがおすすめです!
↑マキタの18Vバッテリータイプはかなり優秀です。金属刃をつけられるタイプもありますが、エンジンよりも軽量で扱いやすく、メンテナンスも楽です
草焼きバーナーを使う
あまり知られていませんが、除草ができるバーナー「草焼きバーナー」があります
駐車場や庭など周囲に燃えるものがない場所であれば、バーナーによる除草はかなり効果的です
枯れ草に使うと燃えて危険ですが、青々としている草に使用すれば簡単に枯らすことができ、種子も燃やせるため徐々に草を減らすことができます
メリット
・バーナーを雑草に当てるだけなので、楽に作業できる
・土壌を汚染しない(ペットや子供に優しい)
・同時に害虫退治もできる
デメリット
・炎を使うので、使用する場所には注意が必要
炎を使うため注意が必要ですが、逆に言えばデメリットはこれくらいです。(後は周りの人から見られるとビックリされるかも?)
ガスボンベを購入する必要がありますが、除草剤よりも経済的で、仮払い機よりも静かに除草できます
ホームセンターでも知る人ぞ知るアイテムといった感じで、地味に売れてました。
↑3000円程度から購入できます。ボンベは専用品を使ったほうが火力が強いようです
防草シート・防草砂利を使う
除草するのが面倒であれば、草が生えないよう防草シートや防草ジャリを敷くのががおすすめです
メリット
・除草しなくて良くなる
・土が露出しなくなる為、虫も減る
デメリット
・施工が大変
・導入コストがかかる
・定期的に張り替えが必要(防草シート)
防草シートは一般的なものであれば5年程度の耐久ですが、質の良いものであれば、10年持つものもあります
防草シートと防草ジャリを組み合わせることで、シートを直射日光から守ることができ、高い防草効果が長持ちします(コストはかかりますが。。)
↑防草シートならデュポン社のザバーンが最強です。安いシートもありますが、張り替えの手間を考えると耐久性が高いものを選ぶ方が良いです
↑防草ジャリはガラスが原料の発砲石タイプがおすすめ。重量が非常に軽く、防犯効果もあります。ホームセンターなら大抵どこでも置いてますよ!
防草砂を使う
防草砂というと、草が生えない不思議な土なのか?と思ってしまいますが、実際はセメントのようなものです。土を敷いて水をまくだけでガチガチに固まり、草が生えなくなります。
メリット
・施工するとしばらく草が生えない
・色が複数あり、見栄えが良い
・施工が簡単
デメリット
・定期的に再施工が必要
・セメントとの使い分けが難しい
駐車場などで使われることの多い防草砂ですが施工が簡単な分、耐久度はセメントやコンクリートよりも低いです
ガチガチに固まるのは同じなので、セメントを使ったほうが経済的な場合もあり、使用する場所は選びます。お庭や、玄関までのアプローチに使用するのがおすすめです
業者に依頼する
除草する場所が広かったり、自宅から離れた土地を除草する場合は、専門業社に頼むのもあり!費用はかかりますが、プロの仕事なので安心です
草刈り・芝刈り最短即日対応!【草刈り110番】・「1坪あたり600円~」という低価格の上、見積もり後の追加料金が発生しない安心な料金体系 (※別途出張費3,000円が必要)
・日本全国・年中無休・24時間対応 ・別荘など遠隔地でも依頼可能
・東証上場企業が運営している
道路際や除草が大変な場所など、自分でやるのが大変なところ、周囲の目が気になるところなどは業者への依頼を検討したほうが良いかもしれません
まとめ
いかかでしたでしょうか。これ以外に「熱湯をかける」、「塩を撒く」といった方法もありますが、どちらもおすすめできる方法ではありませんので紹介はしておりません
狭い範囲でも、広い範囲でも対応できる除草剤がやはり便利ですが、環境やペットに配慮する場合は、草刈機や草焼きバーナーを使うのがおすすめです
また、遠隔地の除草や体力的に厳しい場合は業者に頼むのも検討して良いかと思います
除草方法・防草方法は色々ありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。除草する範囲や環境に合わせて、どの方法を選ぶか検討してみてください!